不景気の状態を保険が端的に表現をしている
保険とだけ聞かされても、そのイメージは非常に曖昧で人によってはまったく違うものをおもいうかべることでしょう。生命保険も社会保険も損害保険も、保険という言葉でひとくくりにされていますが、その性質は違います。
そもそも保険というのは平時では対処しきれない不慮の事故などに際して金銭的に困窮することを回避するため、日頃から組合のような団体を募って保険料金を出しあい、緊急時に助け合う相互扶助のことなのです。万人はひとりのために、ひとりは万人のために。
不慮の事故がだれをいつどのように襲うのか、我々にはわかりようがありません。不安を抱え、お給料をすべて貯金していては人生は楽しくありません。ひとりの不安を全員で抱えて、小さくする。それが保険というものの考え方です。保険は不安を軽減させる、安心を買うという行為なのです。
とはいえ、いまの日本のように不景気の状態が長く続くようになりますと保険の加入率は悪くなっていきます。不安と隣り合わせのような日常ではあるのですが、なぜこのようになってしまうのかというと、それも不景気だからです。
安心を買うための保険とはいえ、その保険会社が本当に安心を提供してくれるのか不安になってしまうのです。最たる例が国民年金保険といえるでしょう。
国民年金保険の元締めである国が破綻することがあれば、それは我々の破綻ともいえるのですが、それを信用できないぐらい今はだれも信用できない時代なのかもしれません。保険はそれを端的に表現してるのかもしれません。